一般社団法人 DanceSport Heritage Japan
強化選手規定
第1条(目的)
本規程は、一般社団法人 DanceSport Heritage Japan(以下「本法人」という。)における強化選手の選考、育成、並びに国内外主要大会の代表選手選考その他強化システムに関する事項を定める。2.本法人が強化システムを設ける第一の目的は、DanceSport Heritageの主催大会、世界選手権大会において優秀な成績を収める選手を育成し、国際競技力の向上を図ることにある。
第2条(強化委員会の役割)
強化委員会は、以下の項目について審議・決定を行う。(1)強化選手の選考(2)強化選手の育成方針および強化計画の承認(3)国内外主要大会に派遣する代表選手の選考(4)強化システム全般の運用確認および改善提案
第3条(決議方法)
(1)普通決議:議決権を有する委員の過半数が出席し、出席者の過半数の賛成により成立する。(2)特別決議:議決権を有する委員の3分の2以上が出席し、出席者の3分の2以上の賛成により成立する。2.議案について利害関係を有する者は当該議案に関する議決権を有しない。
第4条(強化選手選考基準)
1.区分
強化選手は以下の区分とする。
※A日本代表選手:日本を代表し、世界選手権大会、CSITワールドゲームズ大会で優勝及びメダルを狙える可能性のある選手
※B強化選手:A日本代表選手に準じる力を持った選手、また次回CSITワールドゲームズに向けた長期的展望に立ち若手の優先的な選出も出来る。
※ジュニア日本代表選手
2.選考方法強化選手は、成績基準に基づき、強化委員会の普通決議により選考する。
3.資格強化選手は、日本国籍を有し、本法人に登録した者でなければならない。
4.選考対象大会
以下の大会を対象とする。
• CSIT WORLD DANCESPORT FESTIVAL
• CSIT World Sports Games
• Universal Championships
• Star Championships
• Italian Open Championships
• International Championships
• 本法人が指定する国内外大会※最終的には本法人の主催大会、連携大会に合わせて調整。
第5条(強化選手育成)
1.本法人コーチングスタッフは、強化選手の育成計画を策定する。2.育成計画の策定にあたっては、選手の現状分析、課題設定、課題解決のための具体的な強化方策を定め、所属指導者と十分に連携して進める。3.各大会・合宿ごとに課題の進捗チェックを行い、記録する。
第6条(強化選手の責務)
強化選手は、別表1に定める責務(例:社会的品位の保持、ルール遵守、トレーニング報告、合宿参加義務 等)を遵守しなければならない。
第7条(世界選手権および主要国際大会代表選手選考)
1.強化委員会は、世界選手権および主要国際大会の代表選手を選考し、決定する。2.以下に該当する選手は、特別決議により代表内定とする。(1)前年の世界選手権で上位入賞し、同年の主要国際大会で優秀な成績を収めた者(2)過去1年間の国際大会成績において、他の選手と明確な差があると認められる者
3.上記による決定がされない階級については、国内主要大会および国際大会成績を総合的に判断し、強化委員会の普通決議により代表選手を内定する。
第8条(代表決定の撤回)
強化委員会は、代表選手に以下の事由が生じた場合、代表決定を撤回できる。(1)競技準備が著しく不十分であると認められたとき(2)本法人の指定医師の判断により出場が困難と判断されたとき、又は診断を拒否したとき(3)競技者としての品位を欠く行動があったとき(4)国際大会参加資格を満たさないことが確定したとき
2.天災その他不可抗力により大会日程が変更された場合も撤回できる。3.上記以外の重大事由により撤回が必要と判断される場合は、理事会決議によるものとする。
第9条(説明要求権及び不服申立て)
1.選手は、選考基準および選考理由について強化委員会に説明を求めることができる。2.説明に不服がある場合、選手は本法人の不服申立委員会に申し立てることができる。3.選手は、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)または本法人が指定する第三者機関へ仲裁を申し立てることができる。 本法人は仲裁結果に従う。
第10条(強化システム運用規則)
本規程に定めのない事項については、本法人が別途定める強化システム運用規則による。
第11条(改廃)
本規程の改廃は理事会の決議によるものとする。
別表 1(強化選手の責務等)
- 法令や本法人の諸規定、処分等を理解し、厳守すること。
- 本法人の信用と品位を失墜させぬよう行動すること。
- 本法人のスポンサーシップを理解し、スポンサーの商品カテゴリーと競合する行為を避けること。また、スポンサーとの契約条項にある大会および合宿等においては提供された物品等を必ず使用すること。
- 強化選手として知り得た情報のうち、本法人が公表を認めていない情報や個人のプライバシーを侵害するような内容は一切漏らさないこと。
- いかなる時も他者を誹謗中傷し、名誉を傷つけるような言動をしないこと。
- ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)の利用に際しては、十分な理解を持って慎重に行うこと。
- 強化選手として相応しい人格、言動、態度を保ち、ダンサー精神を理解し、社会規範を遵守すること。
- 本法人が指定する強化活動の一環として、インターナショナルトレーニングキャンプへの参加を義務とし、正当な理由なくこれを拒否しないこと。
- 公益財団法人日本オリンピック委員会のドーピング防止規程を遵守すること。
- ダンスを通しての社会貢献、ダンス普及に対して積極的に協力し、ダンスの発展に努力すること。
- 強化活動事業中に発生した肖像権は本法人に帰属することを了承すること。
- 本法人が、個人情報を取得し、かかる個人情報を強化活動及び本法人に所属する他の競技者の強化活動のために、自ら利用し(データの測定及び分析を含む)、その委嘱者若しくは外部協力者、スポーツ庁、JOC 若しくは本法人が認める者に提供することを了承すること。
- 故意または重大な過失によって本連盟に損害を与えた場合は、強化選手を解除されることに異議を唱えることはできない。